「最近、投稿しても全然『いいね』がつかない…」
「新規の予約がパタリと止まってしまった…」
「ハッシュタグ検索しても自分の投稿が出てこない…」
もし、これらに心当たりがあるなら、あなたのインスタグラムアカウントは今、危機的な状況(制限状態)にある可能性が高いです。
多くのサロンオーナー様が、「毎日投稿していればいつか伸びる」と信じて運用されていますが、実はその「頑張り」が裏目に出て、インスタグラム側から「迷惑なアカウント(スパム)」認定されてしまっているケースが後を絶ちません。
この記事では、SNS運用の現場で実際に起きている「インスタ制限(シャドウバン)」の正体と、そこから脱却するためのプロレベルの対策を、包み隠さずお伝えします。
ネットに転がっているような「フォロワーを買うな」といった当たり前の話だけでなく、サロン現場特有の「良かれと思ってやっていたNG行動」まで深掘りします。
ぜひ、ご自身のアカウントと照らし合わせながら、じっくりと読み進めてください。
そもそも「インスタ制限」とは何か?
まず、インスタグラムにおける「制限」には、明確に画面に警告が出るものと、静かに殺されるものの2種類があります。ここを混同すると対策を間違えます。
アカウント制限の主な種類
- アクションブロック(機能制限)
「いいね」や「フォロー」をした瞬間に、「機能が一時的にブロックされました」というポップアップが出る状態です。これは「やりすぎ」に対する警告です。 - シャドウバン(隠れ制限)
こちらが今回最も恐れるべき制限です。警告は一切出ません。しかし、あなたの投稿はフォロワー以外のタイムラインや「発見タブ」、ハッシュタグ検索結果から完全に消滅します。
制限がかかる主な原因
インスタグラム(Meta社)のAIは、2025年現在、「人間らしい振る舞いか、ボット(機械)的な振る舞いか」を厳格に監視しています。
サロン運用でよくある「同じ定型文の連投」や「短時間での大量いいね周り」は、AIから見れば「スパム業者のツール」と区別がつかないのです。この「AIからの信頼スコア(トラストスコア)」が低下することで、制限が発動します。
インスタ制限がかかると起こる変化
制限(特にシャドウバン)がかかると、アカウントは「陸の孤島」になります。
投稿の表示回数(リーチ)が激減する
通常、投稿のインサイトを見ると「ホーム(フォロワー)」以外に「ハッシュタグ」や「発見」からの流入があるはずです。制限下では、この「フォロワー以外」からの流入がほぼゼロになります。リーチ数が普段の10分の1以下になることも珍しくありません。
ハッシュタグ検索に表示されない
例えば「#〇〇美容室」というタグをつけて投稿しても、その検索結果の「最新」タブにあなたの投稿が表示されなくなります。これは、ハッシュタグ経由での新規客との出会いが完全に遮断されたことを意味します。
美容室・サロンが受ける具体的ダメージ
単に「いいねが減る」だけではありません。サロン経営におけるダメージは深刻です。
新規集客・予約数への影響
ホットペッパービューティーなどの媒体と違い、インスタ集客の強みは「スタイル写真を見て『この人にお願いしたい』」という指名予約が入ることです。しかし、制限がかかると新規ユーザーの目に触れる機会が物理的に消滅するため、インスタ経由の新規予約はほぼ0になります。
「投稿しても反応がない」状態に陥る仕組み
「頑張って投稿しても誰も見ていない」という徒労感から、更新が止まり、既存フォロワーの離脱も招く…という負のスパイラルに陥ります。
インスタ制限されているか確認する方法
「なんとなく減った」ではなく、客観的なデータで診断しましょう。プロが必ず見る2つのポイントを紹介します。
1. 「アカウントステータス」での公式チェック(超重要)
2025年現在のインスタグラムには、自分がペナルティを受けているか確認できる公式機能があります。これを知らないオーナー様が非常に多いです。
確認手順:
プロフィール画面右上の「≡」メニュー > 「設定とプライバシー」 > 下の方にある「アカウントのステータス」。
ここで「削除されたコンテンツ」や「機能を利用できない」などの警告が出ていないか確認してください。全てに緑色のチェックが入っていれば、少なくとも「重大な規約違反」による制限ではありません。
2. 「ハッシュタグ検索」での実地テスト
アカウントステータスが正常でも、アルゴリズムによる露出制限(シャドウバン)は表示されないことがあります。
確認手順:
- 全く誰も使っていないような独自のハッシュタグ(例:#〇〇サロンテスト20260122 など)を付けて投稿する。
- 別のアカウント(またはログアウトしたブラウザのシークレットモード)から、そのハッシュタグを検索する。
- 「最新」タブに投稿が表示されなければ、シャドウバン確定です。
インスタ制限を解除・回避するための対策
ここからが本題です。ネットでよく見る「24時間放置する」だけでは解決しない、サロン特有の「罠」とその解除法をお伝えします。
サロンがやりがちなNG行動(即刻やめてください)
- 予約案内文の「完全コピペ」連投
毎回投稿の最後に、住所や予約方法などの長文を一言一句変えずにコピペしていませんか?
Meta社のAIは、これを「ボットによるスパム投稿」と誤検知するリスクが非常に高いです。
対策: 3パターン程度の定型文を用意してローテーションさせるか、予約情報は「プロフィールのハイライト」に誘導し、本文での記載を簡潔にしてください。 - 「NGハッシュタグ」の使用
美容業界で普通に使われる言葉の中にも、実は禁止ハッシュタグが含まれていることがあります。
衝撃の事実: 例えば「#beautyblogger」(単数形)は過去にスパムが横行したため制限対象になったことがあります(「#beautybloggers」と複数形ならOKという理不尽なケースも)。
他にも、露出の多い画像が集まるタグ(痩身エステ系など)はAIに誤認されやすいです。一度、自分が使っているタグセットを見直してください。 - スタッフ全員で「同じWi-Fi」から一斉操作
サロンのWi-Fiに接続した複数の端末(オーナー、店長、アシスタント)で、一斉にログイン・ログアウトやいいね周りをすると、「1つのIPアドレスから大量の操作がある=業者?」と疑われることがあります。
対策: 重要な操作をする際は、Wi-Fiを切ってキャリア通信(4G/5G)を使うのがリスク分散のプロの知恵です。
制限解除のための具体的アクション
もし制限がかかっていると判断したら、以下の手順を実行してください。
- 「死んだふり」をする(48〜72時間)
ログアウトし、一切アプリを開かないでください。投稿も、ストーリーズも、DM返信もしない。完全に活動を停止させることで、AIの監視フラグをリセットさせます。 - サードパーティアプリの連携解除
「フォロワー管理アプリ」や「自動いいねツール」を使っている場合は、即座に連携を解除し、パスワードを変更してください。これらが裏でAPIを叩き続けていることが最大の原因であるケースが大半です。 - 問題箇所の修正
直近の投稿で、コピペ定型文を使っているものや、怪しいハッシュタグがあれば、編集・削除してください。
制限中でも予約につなげる考え方
制限期間中(通常2週間〜1ヶ月程度続くことがあります)に売上を落とさないための思考法です。
フォロワーとの信頼構築を最優先する
新規には届きませんが、既存フォロワー(ホーム画面)には届く可能性が高いです。
この期間は「新規集客」を諦め、ストーリーズ機能を活用して「既存のお客様」に向けた濃い発信(空き状況の案内、Q&A、スタッフの日常)に全振りしてください。
実は、これによりエンゲージメント(親密度)が高まり、制限解除後に以前よりリーチが伸びるという「怪我の功名」もよく起こります。
インスタ以外の集客導線を持つ重要性
「インスタが止まったら予約も止まる」というのは、経営としてあまりに脆いです。
Googleビジネスプロフィール(MEO対策)や、LINE公式アカウントへの登録誘導など、プラットフォームに依存しない顧客リストを作っておくことが、サロン経営の命綱となります。
インスタ運用を「集客ツール」に変える視点
最後に、プロとしてお伝えしたいのは「アルゴリズムの奴隷にならない」ことです。
投稿目的を「予約」に戻す
「いいね」を稼ぐことが目的ではありません。「来店してもらうこと」が目的のはずです。
制限を恐れて当たり障りのない投稿をするよりも、たった一人の「髪に悩む人」に刺さる投稿を丁寧に作ること。
それが結果として、滞在時間の長い質の高いコンテンツとなり、AIにもお客様にも信頼されるアカウント運用に近づいていきます。
まとめ:サロンが今すぐ見直すべきポイント
- 設定画面から「アカウントステータス」を今すぐ確認する。
- 投稿ごとの「予約案内定型文」の完全コピペをやめる。
- 万が一制限がかかったら、48時間以上ログアウトして「死んだふり」をする。
インスタグラムは強力な武器ですが、借り物の場所です。ルール(アルゴリズム)は常に変わります。
しかし、「お客様にとって有益な情報を届ける」という本質は変わりません。小手先のテクニックに走らず、AIにもお客様にも信頼されるアカウント運用を心がけていきましょう。
